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nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

土塀

高畑「志賀直哉旧居」。志賀直哉は引きつけられるようにして奈良に移り住んだ。 古美術をこよなく愛したという。

近代は高らかにラッパを吹き鳴らして始まりましたが、西洋からの怒濤のごとき近代文明の侵入に抗しきれず自分を見失いがちでした。自然は破壊され、日本文化が崩壊していく。小説の神様といわれた志賀直哉にしても同じことでした。苦悩は病的なほど膨らみき…

奈良町。ぶらりと歩けば古代も、中世も、近世も、そこここに。そんな中に現代がゆるりと踏ん張っている。

谷崎潤一郎は関東大震災のあと、古い文化の息づく大阪に住み着いてしまいました。奈良にもたびたび遊びに来ていたようです。一献かたむけるたびに、薄明かりの中の金屏風の揺らぎにはっとしたことでしょう。陰影礼賛の美を感じ取ったのも、きっと、そんな瞬…

土塀や築地塀。ひび割れしても、型くずれしても、味わい深い。古都の美しさを守る障壁に見えてくる。

土の塀。竹の塀。木の塀。昔ながらの工法で作られた塀に沿って歩けば、もうそれだけで古代の気分。往時の美的感覚に脱帽します。 自然の素材は朽ちるほどに見応えがあります。ぼろぼろになってこそ古都を古都らしくしている。なんでだろう。 古いことがこん…

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