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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

東大寺 法華堂/西の正堂は天平時代。東の礼堂は鎌倉時代。合体して一つ屋根の下にいる。重源、してやったり。

転害門と並び、法華堂は東大寺最古の建造物といわれています。正確には西の正堂だけが対象ですが、重源によって鎌倉時代に付け足された東の礼堂となんの違和感もなく繋がっています。正堂は柔らかく、礼堂は硬い。にもかかわらず初めから計算された混成のデ…

旧柳生街道/柳生十兵衛に新陰流の手ほどきをうけるため剣豪が行き来しました。宮本武蔵も荒木又右衛門も!

春日大社の脇から柳生街道ははじまります。すぐさま現代を見失ってしまうような原生の森の中へ。往時にタイムスリップしてしまった感覚に襲われます。剣豪の里を目ざして若き宮本武蔵もここを歩いたかと思うと、ちょっと不思議な気分。いつしか肩で風を切っ…

今井町/戦国時代の環濠集落。一向宗の武装都市。江戸の町かくやあらん。

近世以前の町並みが残っています。江戸時代から続いているような建造物群が幾筋もあります。ちょっとあるという規模ではありません。16世紀と変わらぬ道筋が縦横に貫いているのです。奇跡的な景観。江戸の町のありさまが肌で伝わってきます。 大和の金は今…

円成寺/武士の情けで仏像は残りました。運慶の初めての仏像がふくよかな顔をして鎮座しています。

応仁の兵火が円成寺に放たれると知り、とある武士が裏切り行為でありながら極秘に耳打ちしに来たそうです。僧侶らは慌てて仏像を避難させました。火を放つ武士も人の子、仏像まで焼かれてしまうことを嫌ったということでした。地獄におちる恐怖心があったの…

神武天皇陵/古墳らしからぬ古墳。音もせず、風も吹かず、ただ太陽の光が射していました。

橿原神宮の北に畝傍山があり、そのまた北に連なるように神武天皇陵は位置しています。こんもりとした木々に囲まれるようにして三者は一体となって存在しています。紀元前660年のこと、記紀が伝える第一代の神武天皇は橿原で即位しました。日本のはじまり…

畝傍山/孤高を持するものの、山というべきか、丘というべきか。神が降臨するいただきへ。

大和三山の一つである畝傍山は200メートルに満たない山です。決して高いとはいえない存在であるのになぜか低さを感じません。古代人にとって聖地であったせいか、原生の森となり、いまもって神々しい姿を見せてくれます。その昔、霊験あらたかな地にあや…

橿原神宮/あっけらかんと空の青。なんとはなしに飛鳥時代を彷彿とさせる瞬間がありました。

橿原神宮を前にするとその新しさと飾り気のないさまに驚きます。柱や垂木に染みもなく、すべてに明るい感じです。古きものとなれば苔むしていることが多いものです。ここはそうしたものと無縁。すべてに透明感さえありました。 真新しい壮大な建造物は神のお…

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