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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

奈良公園

奈良公園の桜/とくとご覧あれ。ちらほらと花やかにあちこちにひらひらと。

奈良の桜といえば真っ先に吉野を思い浮かべるかも知れませんが、どっこい、奈良公園もなかなかのものです。派手さよりも艶やかさ。量感よりも質感。寺院の門前や池の端の桜はうっとりとした表情を見せています。 ならまちから奈良公園へ。その道すがら、途切…

春日大社と原生林/山ぼめという古代信仰。神々は木々に隠れるようにして鎮座している。

万葉集の和歌には「清」という文字がさかんに使われています。穢れのない「清」のある山は特別の存在でした。清き山をほめることにより、あらたな生命力を与えてもらうのです。 その昔、山はたんなる自然ではなく、信仰と深く結びつき呪力をつけるにふさわし…

春日山原始林の原生文様。ほとんど人の手の入っていない場がある。ありのままの姿がこんなところにあるなんて。

我ら地球人、まっとうな自然をずいぶん失ってしまった。自然を壊してしまえば、人間が壊れてしまう・・・。自然をしっかり残すこと。さすれば人間も生き延びることになる。道理至極なり。 原始林とは人に荒らされることなく生存している森林のこと。奈良には…

浮見堂。六角形のお堂が浮かび、ひとは水辺に憩う。鹿も物静かに佇んでいる。 水面には天平の空が浮かび上がってくる。

浮見堂は古いようで新しい。もともと大正時代に設置されたそうで、いまあるものは平成になって修復されたものだとか。それでもその形が昔のものゆえに、奈良の連綿として続く風景になじんでいます。鹿の鳴き声を聞くたびに静けさがきわだちます。 檜皮葺の浮…

冬の奈良公園。いつ行っても、なんど訪れても、あたらしい。冷たい風が吹いても気持ちが熱くなる。

東大寺の南大門や興福寺の五重塔あたりから少し横にそれるだけで、そっと歩く我が身の靴音が聞こえるほどに静かさを感じることができます。これもまた冬の光景。そこらを独り占めできるような気分です。 なにもないようでなにかがある。土塀の向こうの風景や…

県庁屋上に上がれば敷きつめられた古代が一望の下に。飛鳥も葛城山も山辺の道もなまめかしい。

たたなづく青垣も、大和三山も、吉野の山々も、霞がたなびいて、どこもかしこもぼんやりと見えることがしばしばです。それだけにじっと見やっていると時間の観念はどこかに追いやられ、三輪山の辺りに卑弥呼の声を聞いたようにもなり、はたまた斑鳩の厩戸皇…

奈良公園という豊かな自然界。冬ともなれば渡り鳥も飛来して枯木もにぎやかに揺れている。

奈良公園を少し歩くだけで、都会ではなかなかお目にかかれない鳥に会うことができます。奈良盆地が原生林や田園に囲まれているせいかもしれません。初めて耳にする鳴き声もたびたび聞こえてきます。 珍しい鳥もいるようですが、そういう鳥に限ってすばしこく…

一葉がふんばって風に揺れている。まだ光も柔らかく、奈良公園の初冬は秋の名残であたたかい。

歩くにはもってこいの季節。光が透きとおって見えるから遠くの景色もはっきりとしてきました。冬の奈良公園の美しさが際立つときです。 枯木の間に顔をのぞかせる冬の花。ときおり遭遇する寒桜や山茶花がなんともいえず微笑ましい。春の花にはない存在感があ…

ほら、ごらん、奈良公園のかぎろひ。天が広々しているから、なにごとかが始まる予感を抱かせてくれる。

晴れ渡った朝はどこにいても気持ちを清らかにしてくれますが、奈良町の、東に広がる飛火野あたりは格別です。背後にシルエットになって連なっている山にはありのままの原生林が含まれています。隣接する御蓋山(みかさやま)は神奈備(かむなび)といって神…

秋の散歩が始まって気がついたこと。渡り鳥も飛来して空が賑やかになっていました。

平城宮跡辺りでは鷲などの猛禽類もいますが奈良公園や奈良町辺りでは小鳥が忙しそうに飛びかっています。よくよく見ると山里に棲む鳥も多く、なるほどここは山の連なりにある自然たっぷりの場所なんだなと一人ひそかに悦に入っています。 秋も深まってくると…

秋雨の中を歩く贅沢。万物がすがすがしく匂っている。天地がほほえんでいる。

晴れ渡る空の下での紅葉もじつに素晴らしいものですが、雨に濡れそぼつ秋の色づいた木々や草花はしっとりとして自然の妙を見せてくれます。 奈良の庭はおおらかです。自然とともにあろうとする仏教が根本にあるからでしょう。華美でもなく、単調でもなく。 …

天をつかめそうな若草山。小さな山なのに風景は大きく、古代まで見えている。

遠くからでもすぐにそれと分かる若草山。奈良のランドマークです。にもかかわらず、とても身近な存在で、急に思い立ち登ってもすぐさま頂上まで行き着きます。麓からたったの30分。しかもゆっくりと歩いて。 とはいえ景色は雄大なのです。この国を作ってき…

ごそごそ、ぱたぱた、ざぶん、ぴちゃぴちゃ・・・。生きている音はオノマトペ!

ぶらっと、猿沢池から興福寺を経由して東大寺へ。30分もかからない距離ですが里山をたっぷり歩いた気分です。 樹木が多いせいか、鳥や昆虫が活発に蠢いています。 行くたびになにかがある。なにかがいる。なにかが聞こえてくる。 いつもの見慣れた者たちだ…

秋は恋の季節、といっても鹿の話。ラブロマンスといった甘い話はありません。雄の鹿は闘って雌を奪うのです。

飛火野でのこと。男らしいというべきか、勇壮な鹿が歩いてきました。奈良弁でいうと「シュッとしてはる」というところ。いつもは優しい目つきをしているのに今日はどうしたことか。すぐ横を通り過ぎるときには殺気すら感じました。 ゆっくりとした足取りで、…

ひょっとすると1300年の歴史を誇る奈良公園。ロンドンのハイドパークもNYのセントラルパークも追っつかない!

奈良公園に入り口や出口はありません。どこからどこまでが公園であるといったはっきりした決まりもありません。しかし奈良公園はなんとなく存在しているのです。 平城京がかたちを整えるときに一帯はすでに存在していました。東大寺、興福寺、春日大社、飛火…

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