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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

田園

山辺の道/纏向(まきむく)はヤマト政権発祥の地。どこを見わたしても古代が色濃く縁取られています。

纏向は弥生時代から古墳時代にかけての都市だったとか。農耕具がほとんど出土せずに、土木工事の工具ばかりが出てくるそうです。この国に自生しないベニハナの花粉が確認され染色用であったと推測されています。となれば渡来人の高度な技術がここにあったと…

稗田環濠集落/群雄割拠の戦国時代がタイムスリップしている。意表を突く存在。痛快なほどです。

大和郡山の東。長閑な田園地帯に大きな環濠を巡らした集落があります。土壁や石垣の代わりに濠を用いて外敵の攻撃から集落を守ったのです。灌漑用水としての働きもあったようです。水面に映る空はすがすがしいものですが、激しく争いあった人間の愚かさも湛…

暗峠(くらがりとうげ)/最後の旅となった芭蕉の足跡を追って

南北に細長くのびる生駒山の真ん中あたりの低いところが暗峠。奈良と大阪を結ぶ山越えの近道が走っています。 大阪へ向かう道すがら伸びやかな棚田が広がります。ところどころ風雨に洗われて少しのっぺりしてしまった地蔵が迎えてくれます。元禄時代からなに…

飛鳥古京の時代、仏教が伝来。言霊の霊妙な働きによって国は成りたつと考えられた。このとき万葉集が立ち現れた。

政治文化の中心地となった飛鳥は中国の都をまねた景観を持ち、豪族の邸宅が建ち並んでいたという。庶民は奈良時代にあっても竪穴式住居で暮らしていたそうですが、都市生活者が初めて出現した時代となりました。 飛鳥、そのことばの響きは穏やかですが、蘇我…

157の支流を持つという大和川。飛鳥時代には大陸の文明を運び、この国の礎を築いた。しかしながら、しかしながら。

奈良盆地を取り巻く山々から流れ出した一滴の水がやがては一つになり、大阪湾へと向かう大和川となっています。古代、この水の道を利用して大陸からさまざまなものが流入しました。 大和川があって初めて文明と文化が開花しました。ところが近代になって粗末…

山辺の道の真ん中あたり。柳本から長柄を歩く。古代の壮大な風景がどこまでも続いている。

JRまほろば線の巻向〜柳本〜長柄あたりはとても歩きやすい。文字通り山の縁をなぞるように歩を進めるわけですが、なぜか高所から奈良盆地を見渡しているようで爽快です。万葉びとの誉めそやした風景が広がっているのです。 この国が発祥したとも言われてい…

斑鳩に古代の風景を見にいく。あっけらかんとして、小さなことにこだわらない風が吹いている。

斑鳩は法隆寺を中心にして田園が広がっています。どこも平らで、空がやたらに大きく、古代の風景とはこんなことなんだろうなと思わせてくれます。さっぱりと抜けているさまは現代が忘れてしまった景色です。 どこを見渡しても作為的なものがほとんどありませ…

すわ火事か、と思わせるほど煙がもうもうと田園地帯に!慌てるなかれ、収穫後の、籾殻の火入れでした。

奈良町から山沿いを南へ、自転車で20分程度のところに古代を思わせる山辺の道が通っていました。あたりには、規模は小さくても、奥飛鳥に負けない棚田がありました。 西に向くと、のどかな秋の色が耕作地一面に広がっていました。 春のような華やかさはな…

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