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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

鹿

東大寺/梅雨晴れの朝 大仏殿裏手の木々を渡ってくる風は瑞々しい。行基も重源もこの空気を味わったに違いない。

お水取りと言われる修二会では神名帳を読誦しますが、はじめに読み上げられるのは金峯山寺の蔵王権現です。金峯山寺とは修験道の開祖と伝えられる役行者が創立した寺であり、蔵王権現とは吉野の山で修行中に感得した釈迦如来の化身です。 行基や重源のみなら…

飛火野の初日の出。冷やっとしているものの、神々しい。古代と同じ光を射しただろうか。

神が降臨するという御蓋山。凍てつく東の空から白くて冷たい光を射してきます。神奈備(かんなび)の辺りだからでしょうか、空の色は赤みを帯びたり、青みがかったり。 なぜか鹿たちもそわそわしていました。終いにはなにかを感じたらしく、いっせいに小躍り…

ほら、ごらん、奈良公園のかぎろひ。天が広々しているから、なにごとかが始まる予感を抱かせてくれる。

晴れ渡った朝はどこにいても気持ちを清らかにしてくれますが、奈良町の、東に広がる飛火野あたりは格別です。背後にシルエットになって連なっている山にはありのままの原生林が含まれています。隣接する御蓋山(みかさやま)は神奈備(かむなび)といって神…

天をつかめそうな若草山。小さな山なのに風景は大きく、古代まで見えている。

遠くからでもすぐにそれと分かる若草山。奈良のランドマークです。にもかかわらず、とても身近な存在で、急に思い立ち登ってもすぐさま頂上まで行き着きます。麓からたったの30分。しかもゆっくりと歩いて。 とはいえ景色は雄大なのです。この国を作ってき…

東大寺は昔日をなぞらえるようにして歩いてこそ。空海の足跡や運慶のノミの音を楽しむことができます。

奈良時代の東大寺、平安時代の東大寺、鎌倉時代の東大寺、江戸時代の東大寺。それぞれの姿が現代の東大寺に隠れるようにしてそこここにあるのです。そこを見て歩くことができれば、この寺院ほど魅力に溢れたところはそうそうないと思います。 どこにあるかっ…

ごそごそ、ぱたぱた、ざぶん、ぴちゃぴちゃ・・・。生きている音はオノマトペ!

ぶらっと、猿沢池から興福寺を経由して東大寺へ。30分もかからない距離ですが里山をたっぷり歩いた気分です。 樹木が多いせいか、鳥や昆虫が活発に蠢いています。 行くたびになにかがある。なにかがいる。なにかが聞こえてくる。 いつもの見慣れた者たちだ…

秋は恋の季節、といっても鹿の話。ラブロマンスといった甘い話はありません。雄の鹿は闘って雌を奪うのです。

飛火野でのこと。男らしいというべきか、勇壮な鹿が歩いてきました。奈良弁でいうと「シュッとしてはる」というところ。いつもは優しい目つきをしているのに今日はどうしたことか。すぐ横を通り過ぎるときには殺気すら感じました。 ゆっくりとした足取りで、…

鹿は神の使い。奈良時代から1000年以上も人のそばにいるとか。芝刈りを主な仕事にしています。

鹿

公園といわず、寺社にも、町の中にも出没する鹿。野生というより、野良といった方がなんとなく合っています。1000頭以上もいますが、メスの方が圧倒的に多くいます。誕生するときはほぼ同数だそうですから、オスは縄張り争いやメスの奪い合いなどで傷つ…

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