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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

長岳寺は大和神社の神宮寺。となれば最古といわれる神社の神さまと長岳寺の仏さまは一体ということになる。

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本地垂迹という日本独自の信仰の形態。八百万の神々はもともと仏さまたちだったというもの。仏さまが化身して日本に現れ、神々となって人々を救うという。神仏習合の特別な世界です。

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空海が創建したと伝わる長岳寺ですが、明治の廃仏毀釈のときに危うく廃寺になるところだったとか。そこで一策を案じて境内ににわか仕立ての祠(ほこら)を建てたそうです。由緒ある大和神社末社としての祠となれば何人といえども手出しはできない。その祠、切り落とされた枝と葉っぱでできていたというからよほど慌てて造られたのでしょう。

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枝葉の祠、辞書的にいえばささいな祠ということになりかねないところですが、本来の意味の枝と葉っぱでできた祠は可愛くもあり、なぜか懐かしくもあり、原初的なありようを見せてくれて心をつよく動かされます。ひょっとしたら古代の祠とはこんなことだったかもしれないと思うと神さまがぐっと身近に感じられます。

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空海の時代のものは鐘楼門しかないそうですが、それだけで十分と思わせる存在感があります。繊細なのに力強く、1000年以上の風雨に耐えてきた面構えは肖像画に見る空海の厳しさに似ています。

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