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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

奈良町。ぶらりと歩けば古代も、中世も、近世も、そこここに。そんな中に現代がゆるりと踏ん張っている。

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谷崎潤一郎関東大震災のあと、古い文化の息づく大阪に住み着いてしまいました。奈良にもたびたび遊びに来ていたようです。一献かたむけるたびに、薄明かりの中の金屏風の揺らぎにはっとしたことでしょう。陰影礼賛の美を感じ取ったのも、きっと、そんな瞬間。

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金箔の屏風は伝統的な日本家屋の光と影があって初めて魅惑する美しさをもたらします。夜ともなれば、和蝋燭の炎があればなおのこと、あでやかさを増してくれます。近代建築では味わえなくなったそんな妖艶さが奈良町の古い町並みに残っているかもしれない。そう思わせる佇まいが静寂の深淵に見え隠れしています。

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元興寺の屋根にはいまだに飛鳥時代の瓦もあるという。空海も、運慶も仰ぎ見た同じ屋根に同じ物がのっています。1400年の間、途切れることなく、風雨に曝されてもなおここに!奈良町は時代とともにいくども姿を変えてきていますが、目をこらせば、どこかで飛鳥も天平も平然として生きているのです。

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