nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

円照寺。鳥は鳴き、葉さやぎて、特別なものはなにもない。静かに対座すれば静寂が聴こえる。すでに完結している。

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円照寺は臨済宗の尼門跡。山門より先に立ち入ることはできませんが、禅者の歩く参道にはすでに本堂に連なる厳しさがあります。禅はどんなときでも自然とともにあるそうです。引き寄せることも、突き放すことも無縁。ありのままにいることで自然界の啓示を聴くのだと教わりました。

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真理をつかみとる契機は、座禅によることもあれば、瞑想によって得る場合もあるとか。宗旨の違いによってさまざまのようですが、ただひとつ、自然と対座することでしか、人間が本来持っている自由な生き方に目覚めることができないというものでした。

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自然は手つかずが望ましい。さいわい奈良には原生といえるほどの山が身近にあります。入山することが叶わなくとも、そのとば口に立つだけで静寂を初めて知ったようになります。世俗の静寂との差がありありと伝わってきます。

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山門の向こうの円照寺は、なにかを言うこともなく、青垣の片隅でひっそりとたたずんでいます。

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