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nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

奈良基督教会。数寄屋造り風の日本様式の屋根に十字架がのっている。和洋折衷きわまりて、はっとする。

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仏教寺院の町にキリスト教の教会。土壁越しのすぐ向こうに興福寺の南円堂が見えています。それもそのはずもともとは興福寺境内だったそうです。まるで仏教キリスト教が連なっているようです。

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どこから見ても純和風の建造物。一瞬、興福寺の関連のものかと目を疑います。礼拝堂に入ってみれば欄間があり、指物師の手によるものと思われる建具や調度品もあります。寺院本堂の内陣をぎゅっとひねって教会に仕立て上げたような設計です。

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信徒の宮大工によって建てられたと聞きおよび納得。洋風を付け足すでもなく、かといって無理に和風を残そうともしていない。強い信仰の結果、自然にこのかたちに落ち着いたのだと思い至りました。洋と和の、これほど見事な歩み寄りは図面上の思考や計算だけではできません。

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パイプオルガンの音色は石の聖堂で聴くよりもはるかにやさしい。吉野の檜がそうさせるのかもしれませんが、建築にたずさわった信徒の心ばえがしなやかだったからでしょう。バッハもモーツァルトも、創造主の粋なはからいに目を細めていることでしょう。

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