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nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

8 東大寺 二月堂 お水取り/籠松明と「お水取り」

お水取り 二月堂 古代の風景 寺院 東大寺

籠松明は12日目にあげられる特別のものです。

この日は修二会(しゅにえ/お水取りの正式名称)の頂点をきわめる日となります。

深夜にお水取りと言われる由縁になった「お水取り」が行われます。

籠松明は普段のお松明よりも大きく、夜空を焦がさんばかりの炎が闇を切り裂きます。

欲も、怒りも、無明も燃やし尽くさんばかりの勢い。

練行衆の道明かりはひと筋の火の川となり、

邪悪を蹴散らすように火の粉を飛び散らし、

我らの前途に光明を射しこんでくれているようです。

 

燃えさかる音さえ熱く、冬の名残がとけていきます。

春はすぐそこに。

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「お水取り」の由来は少し滑稽。

若狭国の神さまがある日の参集に遅れたため詫びを入れることになりました。

そのとき代償として井戸が掘られました。

これこそが「お水取り」の水を汲む井戸なのです。

汲まれた水はお香水と呼ばれ内陣の桶に納められます。

1266年前から注ぎ足されているものは「根本香水」。

この日に汲み上げられた水だけを納めたものは「次第香水」。

後者は参詣者にも分け与えられます。

 

半月ほどかけて行われる儀式の大団円です。

なぜこの井戸の水が修二会の主役であるのか誰も知りません。

それでも1266年続いているのです。

とても演劇的です。

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