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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

春日大社と原生林/山ぼめという古代信仰。神々は木々に隠れるようにして鎮座している。

万葉集の和歌には「清」という文字がさかんに使われています。穢れのない「清」のある山は特別の存在でした。清き山をほめることにより、あらたな生命力を与えてもらうのです。

その昔、山はたんなる自然ではなく、信仰と深く結びつき呪力をつけるにふさわしい場所であったといいます。修験道の開祖といわれる役行者ばかりでなく、東大寺創建に深く関わった行基真言宗の開祖である空海をはじめ名だたる求道者らが、おしなべて山岳修行によって霊験を感得しています。

山とは原生林を持つ山のことで、多くは鎮守の森と同じようなシイ、タブ、カシなどの雑多な木で覆われた山のことです。人の手の入っていない古代からの山のこと。スギやヒノキで植林された山では得ることのできない感応があるらしい。そこには、まったくの自然。ありのままの姿があるのです。

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春日大社は、奈良駅に近い興福寺の東にあって、一の鳥居は県庁のすぐ南。そんなところに原生林が取り巻いているとはちょっと吃驚。近代になって急激な自然破壊が繰り返されてきましたが、ここ春日大社は神の使いの鹿とともに古代の絵巻物と変わらぬ姿を見せています。

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