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nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

佐紀/古墳を取りまく、その色合い、その深さ、その光。まるでラファエル前派の絵を見ているようです。

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デジャビュというべきか。どこかで見たことのあるような光と影が目に染みます。美しき水面にオフィーリア・・・。「ハムレット」の象徴的な一場面を描いたジョン・エヴァレット・ミレーの絵画がここに表出したようです。19世紀の英国の画家が求めた風景。神の創造した自然をありのままに描写しようとしました。どこか万葉の世界と似通ったものを想わせます。

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蠢動が古代びとにとっていかばかりであったことか。自然の働きは神の仕業だと受けとめていた人びとにとって、季節がめぐり来ることそのものが神からの大いなる贈り物だったといいます。誕生したばかりの小さな昆虫の初々しさや、新芽に匂う華やいだ気持ちを和歌にそそぎ込みました。生命の囁きに耳を傾けてこそのことでした。

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平城宮跡のすぐ北にある磐之媛命陵(いわのひめりょう)の初夏は格別です。睡蓮の葉が目ざめ、杜若が咲き始め、黄菖蒲も連なります。鳥たちは天高く舞っています。松葉海蘭(まつばうんらん)も静かに風に揺れています。蜜蜂がホバリングして蜜を吸っています。6月ともなれば睡蓮や河骨(こうほね)が花をつけ、淡い黄色と濃い黄色が混在して強い色合いの夏の情景を仕上げていることでしょう。

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自然の一隅にひそむ夏への装い。幕が上がる前の緊張と期待があるような小劇場の舞台がそこにありました。

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