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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

山辺の道 内山永久寺/1000年の歴史を誇った大寺院。明治に露と消えました。

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東大寺興福寺そして法隆寺に次ぐ格の高さを誇っていました。いくつもの堂宇がならび、子院も多くあったといわれています。特別の格を持った大寺院でした。しかし明治の廃仏毀釈のときに廃寺となり、浄土式庭園にあった池だけが残りました。なんとも悲しい結末でしたが、当事者たちのなかには密かにほくそ笑んだ者もいたようです。

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幕末のころは運営基盤が脆弱だったようです。悲しみに暮れた僧侶がいないはずはありませんが、なかには渡りに舟とさっさと寺宝を売り飛ばした住職も少なからずいたようです。大金を手に入れると還俗して不自由のない生活を始めたとか。ちょっと微妙な話です。

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石上神宮に国宝の出雲建雄神社の拝殿があります。もとはといえば内山永久寺のもの。仏像や仏画にとどまらず、あらゆる美術品が散逸してしまいましたが、数奇な運命を経てこの拝殿だけが残りました。そもそも内山永久寺は貴族趣味の濃厚な寺院でした。その雰囲気が拝殿に色濃く残っています。

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