nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

奥飛鳥 栢森(かやのもり)/飛鳥川がはじまります。吉野への街道が貫いています。栢森は宿場町として栄えました。

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天が近くなり稲が谷間を埋めつくしています。狭いところなのに窮屈さがありません。

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手谷川と行者川が合流して飛鳥川となります。下流の稲渕に比べれば小規模ですが、飛鳥川の水を利用した細くて長い田んぼが山間に連なります。念入りな仕事ぶりで稲はすくすく。米のおいしさは格別かもしれません。人間の辛抱強さとたおやかさを感じます。

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石舞台から歩いておよそ2時間の行程です。険しい山間とはいえ、ここまでの道は緩やかでのんびりした景観を楽しませてくれます。途中、高取城趾に抜ける山道もあります。吉野への重要な街道筋だったとは思えない静かさです。川のせせらぎを耳にすれば往時の音が聞こえてくるようです。このあたり役行者も修行したそうです。

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自然に同化しているような集落です。春を迎えると、トンボは飛び交い、オタマジャクシとアメンボは泳ぎ回り、飛鳥ホタル幼虫の餌となるカワニナという巻き貝もいると聞きました。汚染の進んだ水域にはいない生き物です。美しいと感じた田んぼは、大地から滲み出てくる生命の力強さに依っているのかもしれません。山の向こうからこの上なく爽やかな風が渡ってきました。

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