nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

佐紀丘陵 古墳の日なた/大小あわせて60あまりの古墳。まるで原生の森。記紀の世界がじわりと広がります。

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磐之媛(いわのひめ)や日葉酢媛(ひばすひめ)など女性の陵が多い所ですが、200メートルを超える大きな陵の連なりを見ているといつしか墓であることを忘れてしまいます。手つかずの自然は原生の森とかわらぬ植生を見せてくれます。巨大に育ったシイやカシの木が風に揺れてゆったりとしている姿は壮観です。

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女性の御陵が多いせいでしょうか、広がる風景はおだやかでしっとりしています。町に隣接しているのに喧騒も届かず、そこに棲む鳥類や昆虫類はのびのびとしています。越冬するトンボもいるそうですが、そのこと自体とても貴重な現象であると散策中にマニアの方に教えていただきました。

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日本書紀に日葉酢媛の陵に埴輪を配置するという話があるそうです。そのことからこの陵墓に埴輪の起源説もあったようですが、真意はともかく、こうした古代にまつわる話を折に触れて聞くことができるのもこの散歩道の味わいです。

気分転換に歩き始めたちょっとした散策も、気がつけば記紀のかもす空間の広がりの中で古代史を探索する小さな旅に出ていました。

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