nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

東大寺 知足院/大仏殿の北の山中。正倉院の傍らの林のなかに埋もれるように、ひっそりと。

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平重衡によって東大寺は灰燼に帰しました。再建の責任者に重源とともに任務に当たった藤原行隆なる役人がいましたが、無理がたたったのでしょう、後の公慶のごとく過労死してしまいました。その行隆の娘は嘆き悲しみ地蔵にお参りをしていましたが、7日目に地蔵の手に父からの文(手紙)が握られていたそうです。観音様の元にいる、心配するなと。ここにはその伝説に因んだ地蔵が本尊として祀られています。

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庫裏の脇に奈良八重桜の原木があったそうです。いまでは枯れてしまい子孫が残っています。奈良県奈良市の花に制定されている桜です。可憐な花のようで、寿命も短く、あっという間に散ってしまうとか。そのはかなさ、知足院に咲かせるという妙を感じます。

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東大寺の塔頭といえば華やかさがつきまとっています。その中にあって知足院は侘しさが染みいってくるほど静けさの中で佇んでいます。

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