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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

奈良の鹿/神の使いの鹿。百人一首にも歌われた奈良を代表する風物詩です。千年も前からのことです。

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年末の角伐りも終わり、そろそろ新しい角を突き出してくる季節となりました。血管の見えそうな柔らかそうで小さな突起物です。これを袋角(ふくろづの)と言うそうで、その昔には薬用(強壮剤)として重宝されたようです。秋になればこの角袋も立派な堅い角に生まれ変わります。次の春まで待てば落葉するように抜け落ちて新しい角を生やしますが、残念ながら秋は生殖期で荒々しくなっているため伐り落とされてしまいます。江戸時代、将軍家綱のころからのことです。

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神の使いとは言え、背に腹は代えられぬということでしょうか、先の戦争中には不心得な者達によって食用にされてしまったそうです。山奥に逃げ帰るようにして疎開した鹿もいたらしい。奈良公園一帯には数えるほどしかいなくなったようですが、終戦後の保護の甲斐あっていまでは700頭近くがのんびりと行き交っています。微妙なことですが奈良公園を外れると鹿は農作物を荒らす獣害となります。ときどきピイとなく鹿の声を耳にしますが悲しくて泣いているように聞こえるときがあります。

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