nalacarte

奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

弘仁寺/明星がおちた神聖な場と聞き及び、空海、馳せ参じる。天命により伽藍を建立との逸話。さもありなん。

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なにかを感じて後ろを振り向けば誰かがすっと消えた。すわ空海の亡霊かなどとあらぬ事を思わせるほどに張りつめた空気が漂っていました。さして標高が高いとは言えないところにある境内ですが、こんもりとした木々に囲まれて深山幽谷に紛れ込んだようです。

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室町時代松永久秀の乱によって焼失し、いまある伽藍は江戸時代に再興されたものです。とはいえ古代につながっているようなエネルギッシュな様相。平城京の、つまりは奈良市のすぐ南の山中であるのに、町中の寺院とは一線を画しています。

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本堂に算額というものが奉納され掲げられています。江戸時代の和算の問題ならびに解き方が書かれているのです。ちょっと不思議な気分ですが、空海の残した地水火風空へのオマージュのような気がしました。ちなみに和算は西洋の数学に比べても遜色なく、とても高い水準をみせていたとか。境内に佇んでいるとこの国にあった誇らしげな一面を思い起こさせてくれます。

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