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奈良のアラカルト=ナラカルトは奈良の観察記録です。

天川村 栃尾観音堂 円空/初夏の深山に分け入って静かに微笑む仏に出会いました。荒々しい彫りなのに見目麗しい。

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天川村は山岳修行へのとば口です。役行者空海もここから大峰山を目指したのでしょう。円空は彼らの足跡を追うようにして二度も越冬の修行をしています。厳しさはいかばかりか。強い求道精神があればこその山岳修験者でした。その円空が一宿一飯の恩義に報いて農家へ仏を彫りました。300年前のことです。天川村栃尾には四つの像が残されました。

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つい先頃まで農家の生活の中にその姿はあったようです。いたずらをすれば円空の仏像を背負わされ歩かされたと老農が教えてくれました。夏には清らかな水の流れる天ノ川に浮かべ浮き輪代わりにして水遊びもしていたそうです。仏像は天川村の人々と一体となっていたのです。信仰ということばが生き生きとして響いてきました。

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